連載 英国助産婦学生日記・10
初めてお産を見る
日方 圭子
1
1英国・サリー大学助産課程(ダイレクトエントリーコース)
pp.922-923
発行日 2001年10月25日
Published Date 2001/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902749
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初めての分娩室実習
コミュニティでの仕事は楽しかったけれど,やはりお産を見るまでは助産が自分に合っているのか確信できなかったので,早いうちにお産を児て安心しておきたかった。だから3月になって分娩室で実習する日を何日かとった。
メントーのメルがスタッフトレーニングの業務も兼任していてなかなかスケジュールが合わないので,今後メルと働けないときはマンデイがついてくれることになった。マンデイは私より小柄なカーリーヘアがかわいいちゃきちゃきした感じの人(55巻7号87ページの写真でメルの横にいる)。メントーを快く引き受けてくれたはずなのに,なんだか初日は不安そうに見えた。聞くと「1年生にはできるだけ自然分娩を体験できるようにしたいんだけど,私が最近ケアしたケースは高い確率で緊急帝王切開になっちゃっているから,今日も心配」。
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