特集 進化する助産診断
新類型による助産診断教育の実際
熊澤 美奈好
1
,
高橋 弘子
1
,
池田 圭子
1
,
田島 成美
1
,
河北 伸枝
1
1亀田医療技術専門学校助産学科
pp.493-498
発行日 2001年6月25日
Published Date 2001/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902664
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はじめに
助産婦業務の中心をなす,妊産褥婦ケアの計画立案・実施・評価の過程をどのような視点のもとに教育するか,筆者(熊澤)は長年迷い,悩みつづけてきた。東京都及び近県助産婦教育機関教務主任会で開発され,本誌に継続して報告された「助産診断」は大きな支えとなった。さらに,その教務主任会の一員として検討に加わる機会が得られたことが,筆者が助産診断を学ぶきっかけでもあった。その後結成された日本助産診断・実践研究会において,先の東京都及び近県助産婦教育機関教務主任会で報告された,助産診断類型の健康生活診断についてさらに検討を加え,「新たな類型と診断名・診断指標」を考案し,助産婦雑誌1999年8月号,および第14回日本助産学会にて報告した。
筆者は2000年4月,亀田医療技術専門学校に新たに開設された助産学科で助産婦教育に携わる機会を得,この新しい類型を用いて助産過程展開の教育を行なうこととした。
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