特別寄稿
オランダのペリネイタルケアを考えるシンポジウム「KAN HET ANDERS」参加記
小出 久美
pp.1073-1076
発行日 2000年12月25日
Published Date 2000/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902549
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はじめに
本年の6月7日,私はオランダのハーデルワイクで開催された周産期ケアについてのシンポジウム「KAN HET ANDERS(それは変えられるか)」に参加した。
ハーデルワイクは,職業助産婦発祥の地として知られている。私の住むロッテルダムから列車で1時間半北上したアイセル湖畔に位置し,かつては水上輸送の要として栄え,現在では,風光明媚なウォータースポーツのメッカとして有名な観光地である。
シンポジウムは,この地に住む助産師メリー・スヘッファーさん(オランダ助産師協会理事,写真)のオーガナイズにより,ゲストに英国からミシェル・オダン博士を迎えて行なわれた。シンポジウムのテーマからも推察されると思うが,家庭分娩で有名なオランダでも,周産期ケアに関してさまざまな問題を抱えている。それらについて考え,新しい可能性を探ろうというのが,今回のシンポジウムの意図するところである。
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