特集 母性・父性から「育児性」へ
男も女も「仕事」と「家庭」の2教科時代
金子 雅臣
1
1東京都労働経済局労政部就業推進課
pp.765-770
発行日 2000年9月25日
Published Date 2000/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902481
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働く女性は,今
平成11年の「労働力調査」(総務庁統計局)によると,女性の労働力人口は,昨今の雇用情勢の厳しさを受けて,男性とともに雇用労働者が減少している。この結果,女性の労働力率は昭和50年以降24年ぶりに減少し,10年ぶりに50%を割った。なお,配偶関係別に女性の労働力率をみると,女性の晩婚化傾向を受けて,未婚では62.2%(前年差0.3ポイント上昇),有配偶者では50.0%(同0.6%ポイント低下)となっている。
未婚女性の労働力率は,昭和63年以降一貫して上昇しているが,有配偶者では,平成3年を境に低下傾向を示しており,未婚女性労働者は増え続け,有配偶者女性は職場を去るという傾向が続いているということになる。
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