特集 どう援助していますか.外国人妊産婦
より良いコミュニケーションはいかにしたらとれるか—中国人とバングラデシュ人の出産ケア体験から
篠田 優子
1
,
森 朋子
1
,
稲垣 直子
1
,
梅田 雅子
1
1東京女子医科大学附属第2病院産婦人科病棟
pp.674-677
発行日 2000年8月25日
Published Date 2000/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902462
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はじめに
私たちの勤務する東京女子医科大学第2病院産科においても,日本語の通じない外国人の妊娠・出産をケアする機会が増えてきている。初めて外国人をケアした時には大いに戸惑ったが,それ以後も,生活習慣の相違と言葉が通じないことによる問題は解決されないままでいた。
吉岡ら1)の外国人への対応時,医療機関が困ったことについての調査では,「言葉の問題72.7%,生活習慣の相違に基づくもの36.4%」と報告している。この報告と,私たちが臨床で感じている困難・問題点は一致していた。
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