特集 周産期ホリスティック・ケア
マッサージ・タッチケア—その潮流と効果
井村 真澄
1
1聖路加国際病院・聖路加看護大学
pp.393-397
発行日 2000年5月25日
Published Date 2000/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902403
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
人と人の関係において,誰もがその重要性を経験的に実感していることがたくさんあります。ほほえみ,優しいまなざし,受容的で共感的な態度や言葉,そして優しいタッチの肌と肌の触れ合い。これらは,その是非や妥当性を問うまでもなく,ごく当たり前のこととして日常の臨床場面や生活の中に息づいています。
本稿では,その当たり前すぎることのひとつ,人が人に触れ,なで,さすること,つまり「マッサージ」の効果について,皆様とともに改めて見直してみたいと思います。ここでは,皮膚に触れ,なでたり擦ったりする動きが伴うものを「マッサージ」と表現いたします。
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.