特集 周産期ホリスティック・ケア
研究:ツボ療法で母乳分泌促進
白石 節子
1
,
矢野 裕子
1
1愛媛県立中央病院周産期センター
pp.388-392
発行日 2000年5月25日
Published Date 2000/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902402
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はじめに
当愛媛県立中央病院周産期センターは,「赤ちゃんにやさしい病院」を目指して母児同室制をとり,母乳確立に向け援助を続けている。
褥婦は産後の疲労もとれぬまま,眠気と戦いながら,夜間授乳を行なっている。なかには母乳分泌不足のため,授乳回数が1日10〜15回以上になり,乳頭トラブルを大きくし,褥婦が涙する場面も見られる。
苦しんで授乳する母親を,何とか助けることはできないだろうかと,私たちは東洋医学に注目した。平成10年6月から「東洋医学ツボ療法」を導入して,母乳分泌促進のためのケアの工夫を行なってみた。これは,選定したツボにミノルタQマスターDX(資料)で刺激を与え,母乳分泌促進効果をはかるものである。
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