ケースレポート
脊髄損傷合併妊婦の外来での看護—地域と施設が一緒に支援して成果を得る
伊藤 夏代
1
,
小寺 佐由美
1
,
浅野 直子
1
,
宮田 政江
1
,
佐藤 恵子
1
,
塩 成子
1
1大津赤十字病院産婦人科
pp.163-167
発行日 2000年2月25日
Published Date 2000/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902351
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はじめに
近年,周産期医療の進歩はめざましく,私たちの勤務する当大津赤十字病院においても,平成2年に周産期集中治療室を開設してからは,地域の中核病院として,様々なハイリスク妊婦を治療・ケアするようになった。それにともない,外来での看護の重要性が問われている。
今回,脊髄損傷を合併する妊婦を看護する機会を得た。妊婦は,家族,地域,各科医師,病棟および外来スタッフの支援のもとに,脊髄損傷患者に多い妊娠上の問題を合併することなく,無事に経腟分娩で児を出産できた。外来での看護の実際を報告する。
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