連載 りれー随筆・183
私が歩んできた看護の道
日高 由美子
1
1杏林大学医学部附属看護専門学校
pp.86-87
発行日 2000年1月25日
Published Date 2000/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902334
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好奇心からの出発
私が助産婦になりたいと思ったのは,小学生の頃でした。
同級生のSちゃんの家は,産婦人科医院を経営していました。学校帰りSちゃんの家に遊びに行くと,私は病院の中から聞こえてくる赤ちゃんの泣き声や,そこで働く白衣姿の助産婦さんたちが気になってしかたがありませんでした。ドアの向こうは,いつも私の好奇心を揺り動かす所でした。そして,怒られることを知りつつもドアを開け,医院で働く看護婦や助産婦さんの仕事をこっそりと陰から眺めていたものでした。そして,その時すでに私は,「赤ちゃんを産ませてあげる助産婦さんになりたい」と考えるようになっていました。
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