クローズ・アップ
—昔も今もグループ・プラクティス—瑞穂助産所(名古屋)の先輩たちと現代の助産婦
pp.1
発行日 2000年1月25日
Published Date 2000/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902315
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私たちはとかく,50年前,40年前の人々より進歩していると思いがちであるが,それは思い違いだと気づかされることがある。たとえば昔の開業助産婦は一匹オオカミ的に働いていたというのが定説だが,地域の助産婦会が「社団法人」格を取得して会員の運営になる助産所がいくつも存在した。その一つが愛知県瑞穂区助産婦会による瑞穂助産所である。昭和30年に開業した瑞穂助産所の,先輩助産婦の一時代を画した自信溢れる姿には目を見張らされる。
時代は変わり,閉鎖寸前に追いこまれた瑞穂助産所を再建したのは1990年代の新しい助産婦たち。先輩の意志を引きついでから2年が経過,今,大きく花開いた助産所と4人の助産婦。活躍の舞台は同じ助産所だが,助産の内容はやはり大きく違う。産む人の意識も変わった。おしゃれでトレンディな助産院にはいつも明るい声が響くようになった。
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