特集 助産婦たちのグループ・プラクティス
瑞穂助産所:大先輩の築いた社団法人助産院に新しい考えと方法をとりいれて
増子 美惠子
1
1瑞穂助産所
pp.9-12
発行日 2000年1月25日
Published Date 2000/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902319
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瑞穂助産所の歴史
昭和27年,「産婆」の名称が「助産婦」へと変わりました。GHQの指導,昭和23年の医療法の改正にも伴い,自宅での出産は施設での出産へと移行していきました。そして,施設出産の希望者は増え,私たち助産婦にとっては,入院分娩を扱わなければ生きていく道はない時代となっていきました。
個人では大きな病院にはとても太刀打ちできないということで,当時名古屋市瑞穂区に在住する30人の助産婦のうち,21人より賛同があり,共同助産所を建てることとなりました。法人の許可をとれば,途中で脱落者が出たとしても問題は起きないとして,県や保健所にお願いし,やっとのことで法人の許可が下り,昭和30年に瑞穂助産所の開業となりました。その頃は,個人として開業していた助産婦が1つに集まったのですから,それぞれが自分の妊産婦を持っていました。健診は自宅へ出張して行ない,自分の妊産婦として,それぞれの助産婦が大切にケアしていました。
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