特集 物理療法 今と昔
光線療法の今と昔
田口 順子
1
Taguchi Yoriko
1
1春木医院リハビリテーション科
pp.926-932
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105200
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.物理療法としての光線療法のこれまで,これから
物理療法という概念は近年,ますます狭義の意味で使われる傾向がみられる反面,一方では物理療法はますます広がりをみせ,流れに即した体系化がリハビリテーション医学のなかでは追いつかないようだ.
電気除細動は物理療法ではあるが内科,外科で用いられ,放射線療法は波長の点から光線療法と連続的なものであるが放射線医学として独立しているし,運動療法も物理療法であることは事実で,昭和40年,理学療法士,作業療法士の身分法制定に至るまでは,理学療法士を物理療法師,作業療法士を職能訓練師と呼称することが,その職務上適切な名称として検討されたくらいである.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.