特別寄稿
トリプルマーカー検査の実際と問題点
森 宏之
1
1帝京大学医学部産婦人科
pp.419-422
発行日 1998年5月25日
Published Date 1998/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901936
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はじめに
トリプルマーカー検査による出生前診断はいくつかの問題を提起している。実施する側(医療サイド),被験者側(妊婦,さらには社会および障害者団体)いずれもが問題を整理し議論し解決しないままで,見切り発車で実施されている状態にあるため,混乱が助長されている。この現状を解決するためには,以下の2点をクリアーする必要がある。
①その検査原理を十分に理解し,論理的有効性と現実の実行有効性を明確に区別し,そのうえで現時点での臨床的有用性を冷静に判断する必要がある。
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