特集 証拠にもとづく助産ケア
[座談会]産科臨床のグローバルスタンダード,日本にも登場—『妊娠・出産ケアガイド』を翻訳して
北井 啓勝
1
,
古谷 健一
2
,
渡部 尚子
3
1社会保険埼玉中央病院産婦人科
2防衛医科大学校産科婦人科学
3埼玉県立衛生短期大学
pp.278-283
発行日 1998年4月25日
Published Date 1998/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901909
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北井 この『妊娠・出産ケアガイド(A Guide toEffective Care in Pregnancy & Childbirth)』を手にしたのは,1995年にスウェーデンでの医療評価に関する国際会議に出席した時です。スウェーデンの医療評価機関の先生方と話していてイギリスのコクラン共同研究体が周産期に関する世界各国のデータを集めていることを知りました。コクラン共同研究体のCD-ROM等と一緒に,この本が紹介されていて購入しました。
このガイドは,周産期にかかわっていて判断に迷うような,例えば分娩が遷延した時に収縮剤を使うかどうかとか,予定日超過の誘導はどういうふうにあるべきかについて,無作為対照試験(Randomized Controlled Trial:RCT)を行なった研究をさらに吟味したメタアナリシスという組織化されたレビューです。日本でも臨床の医師や助産婦さんに役立つと考えて翻訳を計画しました。
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