特集 双子のお母さん
保健婦として「育児教室」にかかわって10年
大岸 弘子
1
1尼崎市北保健所武庫支所
pp.118-122
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901876
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「双子のための育児教室」にとりくんだ理由
私が,兵庫県尼崎市の保健所に保健婦として勤務して27年たった。7年前,保健所では珍しい「双子のための育児教室」をスタートさせた。
「尼崎市東保健所で“双子のための育児教室”を開催しようとした動機は何ですか」とよく質問を受ける(以下「双子のための育児教室」は「育児教室」とする)。その理由は,実は私自身が1986年に双子を出産したことによる。1人の子供に関する「妊娠・出産・育児」情報はあふれるばかりにあるにもかかわらず,140回のお産に1回生まれる双子に関する育児書はわずかしかなく,ましてや保健指導に関する専門書などは全くない状態だった。
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