Medical Scope
全妊婦に対する超音波断層法のスクリーニング的検査は周産期医療の予後改善をもたらしたか?
島田 信宏
1
1北里大学医学部産婦人科
pp.993
発行日 1997年11月25日
Published Date 1997/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901828
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超音波断層法は著しい普及をみせ,いま妊娠中の女性はすべての症例で,おそらく3〜4回ぐらいの定期的なスクリーニング的診断を受けていると思います。果たしてこの全妊婦に対して実施する超音波断層法の検査は,周産期医療の予後をよくしているのだろうか。つまり,そのために周産期死亡率などは改善されてきているのだろうか。
この話題に対して,数年前からアメリカやヨーロッパで大規模な研究がなされていました。その結果を1997年4月に東京で開かれた第49回日本産科婦人科学会で,アメリカの産科婦人科学会(ACOG)の会長であるFrigoletto先生が講演されました。
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