特集 変わります.変えます.地域母子保健(下)
オープンシステムでケアの質を高める
市立芦屋病院は助産院の後方支援病院となり得るか
亀田 隆
1
1市立芦屋病院産婦人科
pp.941-943
発行日 1997年11月25日
Published Date 1997/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901818
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はじめに
病院や診療所における医学的な管理のもとでの分娩は母児共に安全であるという反面,本来のお産の自然な面を一部犠牲にしている。このため最近では満足のいくお産を求めて助産院や,助産婦の立ち会いのもとでの自宅分娩を希望する声が聞かれる。しかしお産は本来自然のものではあるが,医療の介入を必要とする場面も少なくはない。
医療の介入を必要とする予期せぬ緊急事態は,その多くが遷延分娩や産褥出血などの準緊急疾患であり,高度な技術や周産期医療センターなどの施設を必要とする場合は少ない。またそのような病院が遠方の場合,やはり近くの病院が対応できればそれに勝るものはない。
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