特集 変わります.変えます.地域母子保健(下)
オープンシステムでケアの質を高める
足立病院のオープンシステム.さまざまなケアの事例
堀口 君子
1
1足立病院
pp.937-940
発行日 1997年11月25日
Published Date 1997/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901817
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はじめに
私は,当足立病院に勤務する前の約9年間,地域で,妊娠中からの継続ケアを妊産婦さんに提供する助産婦活動を行なってきました。新生児訪問,乳房ケア行なっていましたが,常々もっと地域の医療機関とコンタクトを取りながらケアができないものかと思っていました。
縁があって,昨年から足立病院に勤務をすることになりましたので,日頃目指していた病院と地域助産婦との連携に取り組み始めるようになりました。具体的には地域の開業助産婦をオープンシステムでバックアップするというものですが,何といっても院長の理解と協力があってこそのオープンシステムの実践です。オープンシステムの活動の細かな点につきましては半年前に地域の助産婦の方々と共に報告いたしましたので(本誌51巻6号56頁),今回はケアの事例をとおして,活動の実際を紹介してみたいと思います。まだまだ試行錯誤の段階ですが,少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
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