特別寄稿
助産院助産婦の大学病院研修記
渡辺 愛
1
1矢島助産院
pp.988-991
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902764
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学びたい
私が,看護婦,保健婦,自らの出産・育児を経て,出産した東京・国分寺市の矢島助産院で助産婦として働き出したのは平成9年の秋,33歳のときでした。出産も就職も助産院のみ,病院での出産や助産婦経験のない私は,お母さん方や多くの助産婦の「病院では……」という話題についていかれず,そこで行なわれていることや感じられることをただ,想像するだけでした。
矢島助産院では平成12年1月から3月の3か月に,多摩地域の総合周産期母子医療センターである杏林大学病院への母体・新生児搬送が2件ほど続きました。搬送された母子はそこでどんな医療を受け,どんな思いをしているのだろうという疑問がふと頭をよぎり,知りたい・見たい・学びたい気持ちでいっぱいになってしまいました。そこで「矢島さん,病院に行って学びたいです……」と希望を出してみました。
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