特集 揺れ動く社会規範と保健活動
足立区のエイズキャンペーンと住民の反応
倉橋 俊至
1
1足立保健所保健予防課
pp.698-702
発行日 1997年9月10日
Published Date 1997/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901626
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はじめに
足立区区長選挙を3日後にひかえた平成8年9月5日(木),北千住駅頭において足立区衛生部と選挙管理委員会の合同キャンペーンを実施した。参加者は足立区衛生部の保健所職員と選挙管理委員,そして一般市民のボランティアである「足立区明るい選挙推進協議会」の会員であり,総勢50人を越えるものであった。配布物はコンドームあるいは入浴剤であり,エイズ啓発用のパンフレット多数を用意して一緒に配布した。
この行動に対しては,テレビや新聞などのマスコミをはじめとして多くの反響があり,読者の中にも記憶されている方がおられるかと思う。賛否については多様な意見があると思われるが,この稿では事実をそのまま紹介し,保健活動と社会規範について考える一例としてお示ししたい。
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