特集 産痛の解明とケア
長い陣痛の効果的な過ごし方—あるお母さんの手紙から
村山 輝子
1
1JR東京総合病院5階病棟
pp.754-758
発行日 1997年9月25日
Published Date 1997/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901777
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はじめに
内科病棟での勤務が長かった私は,助産婦学校に進学する直前まで,自分の生涯の仕事はターミナルケアと決めていた。特に,実母を癌で失うという経験から,それまでとは違った意味で,人が死ぬということ,家族のあり方と内親を失う家族の社会復帰への援助を深く考えるようになった。
早いもので私が助産婦として働き始めて7年目になる。看護婦時代は,助産婦を単に分娩を介助する人として捉えていた。縁があって助産婦になった今は,以前の仕事とは全く正反対の,人が生まれるということ,新しい家族を迎える援助を日々行なっている。
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