特集 助産診断の実際—診断名確立に向けて
分娩期助産診断の実践化に向けての一考察—学生の行なった助産診断過程の検証から
鳥越 郁代
1
,
嶋田 紀膺子
1
1鹿児島大学医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻
pp.664-672
発行日 1997年8月25日
Published Date 1997/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901758
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はじめに
1993年,東京都および近県助産婦教育機関教務主任会において,「助産診断試論Ⅰ」1)「助産診断試論Ⅱ」2)がまとめられ,現在に至るまで診断類型の検討が重ねられてきている。
そして1995年10月,西浜ら3)によって,助産診断ハンドブックの作成をめざして,分娩期の助産診断名のリスト,定義,診断指標が発表された(資料を参照,以下「助産診断試案」とする)。この「助産診断試案」の開発により助産診断名がより明確にイメージ化され,助産婦間における共通概念がもちやすくなったと筆者らはとらえている。
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