特別記事 バース・エデュケイター誕生
助産婦ケアを求める妊婦が増えてほしい,他
戸田 律子
1
1JACE 日本出産教育協会
pp.586-589
発行日 1996年7月25日
Published Date 1996/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901512
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バース・エデュケイター養成コース,8人の受講生か修了
うららかな4月の昼下がり,8人のバース・エデュケイターの卵が孵るのをみた。ひとりひとりの受講者のたくましい生命力に感謝しつつ,今,ほっと安堵の気持ちでいる。
手探りで始めたバース・エデュケイターの養成コースだった。私自身,イギリスでそうしたコースを受けてきてはいるものの,出産に関する情報量と専門家の種類は日本と格段に違う。バース・エデュケイターの地位も確立しているイギリスのコースをそっくり持ってきても,実りがないことは目に見えていた。「バース・エデュケイターは,日本の社会に受け入れられるだろうか?」。不安材料のほうが大きく,自信は全くない。しかし,そんな私を勇気づけてくれたのは,「勉強をしたい」と訴えかけてくる,きらきら輝く真剣な志願者の目だった。
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