特集 助産婦とコウ・カウンセリング—聴く力を身につけて深い関係をつくる
助産婦がコウ・カウンセリングを自分のものにするということ—幸せな気持ちを多くの助産婦に伝えたい
木村 とも子
1
1八戸市立市民病院
pp.276-281
発行日 1996年4月25日
Published Date 1996/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901448
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助産婦へのメッセージ
コウ・カウンセリングを通して,助産婦の私は全世界の助産婦にメッセージを送りたいと思います。それは,「世界中の赤ちゃんが,最初に出会うのは,私たち“助産婦”なんだよ」ということです。
私がコウ・カウンセリングのセッションに入る前に感じていたことは,「えー?どうしよう。お母さん,お父さんの前に私が赤ちゃんに出会っていいの?」という申し訳ない気持ちでした。しかし,カウンセラーは言ってくれたのです。「あなたが一番最初に出会っていいんだよ」と。このことを,自分の身体に感じたとき,とてもハッピーな気持ちになり胸が熱くなりました。ディスチャージ(感情の解放)のあとの私の気づきは,「この幸せな気持ちを多くの助産婦にも伝えたい」ということでした。そして今,この原稿を書くことでそれが現実となり満足しています。
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