特集 再検証・佐藤由美子さん出産体験
妊産婦さんに「ノー!」を言ってもらえる助産婦になる
岡部 恵子
1
1元:日本看護協会看護研修センター
pp.942-947
発行日 1994年12月25日
Published Date 1994/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901148
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はじめに
誌上議論の場をもっと持ちたい。それは雑誌を読む私の強い要望でした。そしていくつかの雑誌に,編集室の許しを頂いて,時には編集室から依頼を受けて,掲載記事への意見──むしろ反論と言ったほうがいいかも知れません──を述べさせていただきました。たとえ看護に対する考え方の違いを提示するのだとはいえ,それはとても疲れる作業でした。看護婦の信念として,患者さんや妊産婦さんの幸せのためにどうしても言いたいと思いながらも,それがもの申す相手に痛みを与えてしまうということへの不安と恐れも強く,反論するのはとても勇気のいることでした。星野富弘さんの詩に,こんなのがあります。
二番目に言いたいことしか人には言えない
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