特集 HIV母子感染のケア
HIV感染の検査と治療
吉原 なみ子
1
1国立予防衛生研究所エイズ研究センター
pp.452-456
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901033
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はじめに
WHOは,全世界のHIV感染者数は1400万人で,そのうち母児感染は5〜10%と推定しているが,最悪の場合,21世紀には感染者が1億人に達し,母児感染が30%を占めるであろうと報告している。このことは出産可能な若い女性の感染者が増えていることを意味する。
幸いなことに,わが国のHIVの母児感染例はまだ9例にすぎないが,最近,母親が感染しているため子供が感染しているかどうかを調べて欲しいという医師からの依頼が増えてきた。わが国でも徐々に若い女性の感染者が増えているのではないかと危惧する。
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