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保育所の規制緩和で議論沸騰
根本 悦子
1
1出会いの医療をつくる会
pp.94-95
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900958
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最低記録を更新する出生率
厚生省が1993年夏に発表した1992年の人口動態統計によると,一人の女性が生涯に産むと期待される子ども数である「合計特殊出生率」は,1.50人になった。1989年のいわゆる「1.57ショック」以来,年々史上最低記録を更新してきているが,とくに東京都は全国最低で,1.14(1992年)にまで下がってしまった。この数字は100年後には人口が半分になってしまうという数字だそうである。
人口の再生産,少なくとも今の人口を維持するには2.1人は必要といわれているので,このままだと将来,労働力人口の減少,高齢化問題,医療や年金などの社会保障費の確保といった問題で,日本経済に及ぼす影響は大きいと予想されている。
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