特別寄稿
東西統一ドイツの助産婦活動
松岡 恵
1
1東京医科歯科大学保健衛生学科
pp.324-328
発行日 1993年4月25日
Published Date 1993/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900785
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はじめに—ECの助産婦教育
ヨーロッパのEC各国は,1992年を目標にしていた経済統合をはじめとして,大きな変換期にある。1980年2月には,ECは助産婦の業務基準1)を決め,これに従ってEC各国は助産婦教育の改正に動いている。改正の目的は,ECのどこの国でも助産婦教育の基準を一定とし,ECで教育を受けた助産婦の,ケアの最低基準を等しくすることである。EC各国の代表は,EC Advisory Comitteeon Training Midwives(ACTM)という会議において,基準を満たすためには何を,どこから,どのように,改正すべきか検討している。
1990年に東西の統合を果たしたドイツは,EC基準に向けての制度改革と同時に,これまでまったく別の体制で動いていた母子保健業務を1つの体制に統合するという大きな変化を迎えている。
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