Japanese
English
特集 世界の助産婦と母子保健
国際助産婦連盟学術大会
西ドイツの助産婦と母子保健
The Present State of Midwifery in W-Germany
大西 知子
Britta Schlipper
pp.382-387
発行日 1990年5月25日
Published Date 1990/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900089
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
西ドイツにおける母性保健の現状
ほとんどの先進国がそうであるように,西ドイツは社会ネットワークが高度に発達しており,強制健康保険制度はその大きな柱の1つである。国民の約92%が公的な保険に加入しており,私的な保険に加入している人はごく少数にすぎない。法律では国民が保健医療を平等に利用できる機会を保障しており,その中の大きな公的なヘルスケア制度として,すべての女性が自己負担なしに産前・出産・産後のケアを受けられるようになっている。
さらに,産前・産後の女性の労働条件についても法的な規制がなされている。すなわち,産前・産後の能率給の仕事や,残業,夜勤,休日出勤,危険な労働は規制されている。
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.