オーストラリア，メルボルンの開業助産婦 ロビン・トンプソンさん

　国際的に自然な出産への関心が高まっている中で，家庭出産に意欲的なオーストラリアの開業助産婦たちの活動が注目されている。彼女たちは“AUSTRALIANSOCIETY OF INDEPENDENT MIDWIVES”というネットワークを作り，季刊のニュースレターを発行し，家庭出産の集会も開いている。

　ロビン・トンプソンさんも，その会員のひとりだ。メルボルンで開業し，月2例ほどの家庭出産を介助するほか，「メルボルン助産婦情報サービス会社」の理事でもある。彼女は今ビクトリア大学のコンピュータ・オペレーション・リサーチと組んで，助産婦の実務に必要なデータを収集，分析している。それを会員に提供するのだ。「これからは開業助産婦も，情報を科学的に分析する，医療の専門家としての活躍を迫られている」と言う。