特集 地域で母子をケアする
[座談会]保健所助産婦の課題とこれから
宮崎 文子
1
,
久保 スミ子
2
,
森 いくみ
3
,
倉住 玲子
4
,
藤井 真理子
5
,
飯田 敬子
6
,
宮本 三代子
7
1福岡県立看護専門学校助産婦科
2福岡県山門保健所
3福岡県久留米保健所
4福岡県筑紫保健所
5福岡県京都保健所
6福岡県浮羽保健所
7福岡県保健環境部保健対策課
pp.391-397
発行日 1992年5月25日
Published Date 1992/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900568
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1人助産婦の立脚点
宮崎 私たちは福岡県で,保健所助産婦として働いておりまして,宮本さんは県行政,私は助産婦教育ですが,今日は「地域の母子のケアをどうするか」という特集に関連してお話を進めていきたいと思います。日頃みなさんがどのようにこのテーマについて考え,取り組んでいらっしゃるか,保健所保健婦の目を通してみたときにどのような問題点があるのかなど,それぞれが現在おかれている立場からのお話をしていただければと思います。まず,初めに1人ずつ,それぞれの現況から報告していただきましょうか。
久保 福岡県の保健所助産婦は,母子保健法に基づいた事務的業務に,技術面のところがプラスされて,その両方をやっているのが実情だろうと思います。保健所において,助産婦1人で母子保健というのはとうていやれることではありませんから,保健婦,助産婦,栄養士,医師などチームを組んでやっていますけれども,とにかく1人しかいないので,事務量も多いし,業務上の展開がなかなか思うようにできません。
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