特集 母子保健をめぐる今日的課題
多胎出産の現状と子育て支援
横山 美江
1
1大阪市立大学大学院看護学研究科
pp.829-833
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101918
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少子化が進む一方で,多胎児の出産率は不妊治療の影響により逆に上昇傾向が見られ1)(図1),地域の保健福祉施設において無視できない数へと増加している.多胎妊娠は単胎妊娠に比べ母体への影響も大きく2),出産後も双子の約70%,三つ子の約96%が低出生体重児として生まれている3).さらに,障がい児の発生率も単胎児に比べ高いなど4~6),多胎児家庭にはさまざまな問題が生じやすい7~9).
本稿では,不妊治療と多胎出産の現状について解説し,多胎児家庭の育児問題を単胎児家庭の育児問題との比較から概説する.さらに多胎児家庭への支援の取り組みと課題についても紹介する.
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