特集 周産期ME機器マニュアル
超音波血流計測装置
田中 守
1
,
名取 道也
1
,
野澤 志朗
1
1慶応大学医学部産婦人科学教室
pp.506-511
発行日 1991年6月25日
Published Date 1991/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900337
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原理
超音波血流計測装置は体内の血管を流れる血液の速度および速度の変化を計測し,病気の診断に役立てようとする装置である。この装置は,非侵襲的であること,比較的操作が簡単であること,リアルタイムで情報が表示されることなどの利点を持っている。
したがって,普通の方法で血圧を測ったり,尿量を見たりすることができない胎児の生理的,病的状態を把握するために周産期領域で広く用いられるようになってきた。現在,周産期領域ではおもにパルスドプラ法という方法を用いてさまざまな胎児の血管,子宮動脈の血流を測定し,その波形を解析して臨床に役立てている。
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