特集 周産期ME機器マニュアル
母体循環動態の監視装置
血圧モニタ
日高 敦夫
1
1大阪市立母子センター
pp.512-514
発行日 1991年6月25日
Published Date 1991/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900338
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血圧測定の意義
血圧を測定する臨床的意義は,生体のポンプ機能として全身に血液を送り出す力を知ることである。血圧は左心室の収縮によって生じる圧力が大動脈血管を経て全身の動脈へと伝わり,これが動脈壁に及ぼす圧力である。この血圧の構成要因として,左心室収縮力(圧力),循環血液量,末梢血管抵抗,血液粘着性などを挙げることができる。
測定方法には,一般に非観血式血圧測定法(間接法)と,血管内にカテーテルなどを挿入し,血圧トランスデューサーによって連続的に血圧波形を測定する観血式血圧測定法(直接法)がある。ここでは非観血式血圧測定法につき述べるが,用手測定法(聴診法)については成書にゆずる。
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