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人は間違いを犯すものだから
牧 智子
pp.90-91
発行日 1990年2月25日
Published Date 1990/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900023
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正月早々、ショックな「赤ちゃんけど死」
1989年も大詰めに近い12月29日,新聞は1987年に福島県いわき市の市立総合磐城共立病院で起きた人違い中絶事件の,略式起訴のニュースを報じていた。執刀した蛭田益紀医師(38)は業務上過失傷害罪で,罰金刑相当。患者を呼び出すなど事件にかかわった看護婦3人については「医師に最終的な責任があり,過失の程度が低い」とのことで不起訴となった。
「同事件は福島地検いわき支部が,医師について公判請求することも含めて検討していたが,①すでに被害者との間で示談が成立している,②同病院をやめるなど十分反省している,などの点を考慮していわき地検に送致し,略式起訴にしたという。
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