Japanese
English
短報
ブロチゾラム過量服用後に殺人を犯し部分健忘を認めた事例
A Case of Homicide with Amnesia after Taking Excessive Brotizolam
工藤 行夫
1
,
宮崎 清
1
,
武正 建一
1
Ikuo KUDO
1
,
Kiyoshi MIYAZAKI
1
,
Kenichi TAKEMASA
1
1杏林大学医学部精神神経科
1Department of Neuropsychiatry, Kyorin University School of Medicine
キーワード:
Brotizolam
,
Homicide
,
Amnesia
,
Psychiatric evidence
Keyword:
Brotizolam
,
Homicide
,
Amnesia
,
Psychiatric evidence
pp.97-99
発行日 1996年1月15日
Published Date 1996/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904029
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■はじめに
睡眠導入剤として半減期の比較的短いベンゾジアゼピン誘導体が繁用されているが,その服用後に健忘ないし異常行動を呈する場合があることが知られ,新たな副作用として注目されている。我々は最近,ベンゾジアゼピン類似のチエノジアゼピン誘導体であるブロチゾラムを過量服用した後に中途覚醒して殺人を犯し,その間の行動について部分健忘を認めた事例の精神鑑定を経験したので,その概要を報告し若干の考察を加える。
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