Japanese
English
特集 青少年犯罪と精神医学
犯罪を犯した本人と家族の苦しみ
Agonies Suffered by Offenders and their Families
神谷 信行
1
Nobuyuki KAMIYA
1
1第一東京弁護士会
1The DAI-ICHI Tokyo Bar Association
キーワード:
Juvenile crime
,
Agony of criminal children and their families
,
Interview with criminal children
,
Death and resuscitation
,
“Kaonashi”
Keyword:
Juvenile crime
,
Agony of criminal children and their families
,
Interview with criminal children
,
Death and resuscitation
,
“Kaonashi”
pp.1187-1193
発行日 2001年11月15日
Published Date 2001/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902525
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
犯した罪,被害感情と向きあう苦しみ
犯罪が起きれば必ず被害者が生じる。殺人,強盗,強姦などの「凶悪犯」にあった被害者の痛みが言語に絶するのはもちろん,軽微な窃盗事件であっても,愛着ある物や苦労のすえ稼いだ現金を盗まれたような被害者には,物心両面の甚大な痛手が生じている。
一見被害者がないかのごとくみえる薬物事犯にも被害者は存在する。薬物事犯の真の被害者は,薬物で身体を蝕まれた本人である。さらに,薬物によって判断力を奪われた本人が二次的犯罪を引き起こせば,そこにも新たな被害者が生まれる。
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.