ケースレポート
再生不良性貧血を合併した妊産婦の看護
佐野 照子
1
,
高橋 ゆき子
1
,
増村 清子
1
1古川市立病院産婦人科病棟
pp.57-63
発行日 1990年1月25日
Published Date 1990/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900013
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はじめに
従来,妊娠と血液疾患の合併報告は意外と少なく,とくに再生不良性貧血との合併による妊娠に関する報告はきわめてまれである。産科学的にも血液疾患学的にも多くの問題を含むが,実際には,妊娠の継続が可能かどうか,継続された場合,妊娠中,分娩時の出血対策,感染対策をどうするか,母体の予後はどうか,血液疾患と母児との関係はどうかなどが,まずは検討されることになる。
今回,再生不良性貧血を合併し,切迫早産,妊娠中毒症を併発し,胎盤機能検査の結果が低値を示し,妊娠37週で自然分娩に至った事例を看護するという体験をしたので報告する。
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