特別寄稿
WHOによる新しい母子保健・周産期用語
松山 栄吉
1,2
1前・東京厚生年金病院産婦人科
2現・東京都社会保険指導部
pp.46-50
発行日 1990年1月25日
Published Date 1990/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900011
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ICD-9よりICD-10へ
第9回国際疾病分類(9th International Classification of Diseases,ICD-9)はWHOにおいて1975年に決定され,1979年より実施された。その採択の状況は各国によって異なっており,採用が容易と思われる先進国の間でも,その実施の時期はまちまちであった。わが国の場合はただちにこれに対応し,厚生省統計情報部から発表されている。人口動態統計は,同年よりその規準に従っている。
WHOのICD委員会では,その後間もなく,ICD-9の改正の作業に入り,ICD-10作成のための検討が繰り返し行なわれてきた。1989年9月26日〜10月2日にジュネーブで開かれた委員会で,ICD-10の最終案がまとめられた。その内容は1990年5月に開催されるWHO総会において,最終的に承認されるまでは結論といえないが,今回の委員会案がほとんどその形のままで決定されるものと予測されている。
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