特集 周産期ME機器の進歩と助産婦
分娩室のME機器と看護—受け手側の産婦の視点から
佐藤 貞子
1
1東北大学医学部附属病院産科
pp.122-125
発行日 1987年2月25日
Published Date 1987/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207070
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はじめに
近年の周産期医療の進歩・発展は,ME機器の開発・導入によるところが大きい。ME機器は,今日の医療・看護に不可欠なものとされているが,看護者としては,正確な情報を得て,安全な妊産婦・胎児管理をめざすための手段であることを認識して活用する姿勢をもちたいものである。
ME機器はあくまでも機械であり,その導入が進めば進むほどきめこまかい看護が必要になってくることは言うまでもない。現在までのME機器の開発・導入は,医療提供者側からみれば確かに文明の利器であり,年々,開発・改良の一途をたどっている。しかし,受げ手側の妊産婦はME機器をどのように受けとめているのだろうか。看護者としては,その辺を理解しながらより効果的な周産期管理を進めていく必要があろう。そこで本稿では,受け手側の産婦に視点をあててME機器使用時の看護について述べてみたい。
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