連載 新生児理解のための基礎講座・20
新生児の栄養
仁志田 博司
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター新生児部
pp.1020-1028
発行日 1986年11月25日
Published Date 1986/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207009
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栄養が新生児医療の3原則の1つにあげられているのは,新生児期が急速に発育しなければならない時期であり,この時期に十分な正しい栄養が与えられて適切に発育するか否かがその児の一生の体格のみならず知能にも影響を及ぼすからである。1滴のミルク,1カロリーの栄養が児の予後に影響することを考えれば,栄養のもつ意味の重要さがおのずから理解できるであろう。本稿では,この栄養に関する基礎的な内容を解説する。多少難解な点もあろうが,いつも言うように基礎的な知識を持っているかいないかで,日常の医療・看護の深みと広がりに差がでてくるものであるから,ぜひ頑張って理解してほしい。
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