Modern Therapy 産婦人科とPhysical Care
妊産婦体操
浅野 一雄
1
Kazuo Asano
1
1厚生省関東信越地方医務局
pp.393-397
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206437
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妊産婦体操は,妊婦体操と産婦体操とにわけられる。妊婦体操は妊娠中に呼吸法や弛緩法とあわせて適当な体操(一種の運動療法)を行ない,安全で楽なお産を期待するものであり,産婦体操は,産褥期の復古をはやめ,積極的に産後の体力回復をはかろうとするものである。
妊産婦は一般的に産科医師や助産婦の診療,保健指導などに対して従順であるが,反面,受身的な姿勢をとりがちでそれがひいては妊娠,分娩の経過に悪影響を及ぼす場合が多い。そこで,妊産婦がより積極的に妊娠,分娩に参加することにより母性意識の向上をはかり,楽しい妊娠生活,安全な分娩,美しくて健康な産後を期待するのが妊産婦体操の骨子である。
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