特集 分娩直後の出血:その病態・看護診断・救急処置
分娩直後出血の看護と救急対策
工藤 アキ子
1
,
白烏 ふき子
1
,
稲田 美枝子
1
,
河野 みちよ
1
,
小原 桂子
1
1国立習志野病院産婦人科
pp.483-489
発行日 1986年6月25日
Published Date 1986/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206893
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はじめに
私達助産婦は,絶えず出血の予知と対策を念頭におきながら業務にあたらなければならない。
妊産婦の保健水準の指標といわれる妊産婦死亡率(出生1万対)1)は,昭和22年16.8であり,母子保健の向上と共に昭和58年には1.5と著しく低下の傾向を示してきたが,そのなかでも分娩時の異常出血が依然として死亡の重要な原因となっている。そこで私達助産婦は,異常出血を最小限にくいとめるように妊娠初期から一貫した妊産婦管理を行ない,その死亡率を減少させるように努力しなければならない。
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