連載 医療ソーシャルワーカーの相談窓口から
医療における"合理性"と"不合理性"
田戸 静
1
1葛飾赤十字産院医療社会事業部
pp.825
発行日 1985年9月25日
Published Date 1985/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206733
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医療を利用する場合の患者の態度には,大きく分けて,"積極的"と"消極的"の2つのタイプがみられる。積極的な患者は,直面している身体不調とそれに伴う不快感を早くとり除こうとして自発的に受診し,不安定な情緒面からの解放を強く期待している。しかし,率先して受診しても,自分に不利になる事柄については,意識的あるいは無意識的に差し控え,医師に本音を言わないことがある。
たとえば,次のようなケースである。
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