ゲラフ解説
ロサンジェルスのカウンティ総合病院化学検査室—高度な自動化と学ぶべき合理性
樫田 良精
1
1東大・中央診療部
pp.1247
発行日 1969年12月15日
Published Date 1969/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906631
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1969年7月Los Angeles County General HospitalのClinical Biochemistryの検査室を訪れる機会を得たので,2,3の新しい点を紹介する.ここはR.SterlingというPh.D.Clinical Biochemistを部長に,月に10万件の化学検査をこなしている.自動化学分析に力を入れ,single channelのオートアナライザー23台,SMA−6/60 1台,Robot-chemist 2台,BeckmanのDSA 1台(現在4台追加発注)というすばらしさである.3部門に分かれ,第1部門は受付と記録,緊急検査室(80%自動化),第2部門は超微量分析とルーチン検査(後者は80%自動化),第3部門は特殊検査(1日20件以下の検査)と薬物中毒検査を担当している.
検体の受け付けにはかなり大ががりなコンベァが設けられていて,検査室の壁面に沿って検体を検査分担者の手近かなところまで輸送できるようになっている.
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