特集 "性"への援助
助産婦のかかわり
現代日本の性の姿—病院臨床の窓から
河野 友信
1
1都立駒込病院内科心身医療科
pp.378-382
発行日 1985年5月25日
Published Date 1985/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206640
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
編集部からは「現代日本の性の姿」というテーマで日本の性の現況を浮き彫りにしてほしいということであったが,あまりに膨大すぎるテーマであることと,性科学の未成熟な段階にあるわが国では,上記のようなテーマでより科学的な論文を記述しようとするとぎ,適切なデータすら揃っていないのが現状であることを勘案して,本稿では,心身医学の臨床科の診療を通して瞥見しえた,現在のわが国の性の姿と性の問題について述べたいと思う。
なお,助産婦職を読者対象とする本誌の性格を考慮して,①助産婦としてかかわる性をめぐって,②性への援助者としての助産婦,という2つのテーマについても,少し掘り下げて述べることにしたい。
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.