連載 助産婦のための臨床薬理・7
副腎皮質ホルモン剤—肺成熟に対する効果
柳沼 忞
1
1東京大学医学部付属病院分院産婦人科学
pp.882-887
発行日 1984年10月25日
Published Date 1984/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206536
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先月号で述べたようにLigginsらは,1972年に分娩前の副腎皮質ホルモン剤の投与が,新生児のRDSや死亡率を有意に低下させることを発表した.やはり先月号で詳述したように,副腎皮質ホルモン剤投与は,母体と胎児の副腎皮質機能を抑制する作用がある.したがって,このような副腎皮質ホルモン剤投与の適応をよく理解しておく必要がある.
そこで,今月号では,Ligginsらの後に,さらに詳細に研究された結果について説明したい.
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