講座
副腎皮質ホルモン
赤須 文男
1
1東邦大学
pp.41-43
発行日 1955年4月15日
Published Date 1955/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909790
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ホルモンを分泌する臓器の中で副腎皮質が最近非常に注目せられてきたのは,この臓器から出されるホルモンが多方面に非常に大切なはたらきを示すことと,このホルモンがないと動物は決して生きることができないとゆう事実のためである。副腎は人や家畜などでは腎臓の上にのつかつている小さい臓器であり,外側には皮質とゆう部分があり,中心部には髄質とゆう部分があり,髄質からはアドレナリンが分泌されているが,これは無くても生きていかれるが皮質ホルモンの方は無くては生きられない。
皮質ホルモンと一口に云うが,この中からは30種類にも上る多数のホルモンが分離せられている。けれどもとくに強く作用するのはこの中の6種類である。最近,又,非常に強力なホルモンが1つとり出され,それをめぐつて各方面から実験がすゝめられている。
Copyright © 1955, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.