研究・調査・報告
出産祝食に対するアンケート調査を実施して
村山 伊勢子
1
,
脇坂 久代
1
,
釼持 登志子
2
,
戸崎 千恵子
2
,
新井 一夫
1
1君津中央病院産婦人科
2君津中央病院栄養科
pp.870-873
発行日 1984年10月25日
Published Date 1984/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206534
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はじめに
出産後3日めに,赤飯やおはぎを近隣に配布して祝う習慣が,古くから千葉県地方にはある。「日本産育習俗資料集成」1)によると,「みつめ」とよばれるこの習慣は,当地方のみにとどまらず全国的な習慣になっているようである。
「みつめ」に限らず,児の無事と成長を願う儀式は,他にもお七夜,宮参り,食い初めなどがあるが,「三日目はミツメなどといい,生児の成長過程において重要な折目になっている」2)といわれるように,出産後早期に児の無事を願う祝いは,意味深いものがあると考える。
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