祝！ 本学会国際誌 PubMed収載

　この度2020年8月，本学会の国際誌Progress in Rehabilitation Medicine（PRM誌）が米国National Library of Medicineのフリーアクセス誌データベースPMC（PubMed Central）に収載されました．これによりPRM誌はPubMedの検索対象となりました．国際誌編集委員会の初代委員長（現副委員長）としてPRM誌の創刊と運営にかかわってきましたので，とても嬉しく思います．

　リハビリテーション医学は，社会制度，産業，文化と密接な関連をもつ診療分野です．それらの領域で，本邦が世界の注目を集めていることが数多くあります．例えば，医療福祉制度です．公的医療保険と介護保険のもと，患者さんは病院から居宅へと引き続いたリハビリテーション医療・マネジメントを受けることができます．日本はものづくりやロボット技術に秀でた国です．自動車メーカーやベンチャー企業ではロボットの開発がさかんです．市井の製作所では義肢装具士の方々が優れた機構を備えた製品を作成しています．さらに，本邦は世界に誇る食文化の国です．摂食嚥下機能が低下した方々にも美味しい食事を提供する試みが数多くあります．PRM誌は国際誌でありつつ，日本国内で編集されています．それゆえに本邦が強い領域の成果を積極的に取り上げることができます．